Yahooショッピング

楽天

楽天カード

年会費永年無料

FC2ID登録・ポイント購入方法

ブロマガ購入にはFC2ID(無料)に登録していただき、クレジットカードでのお支払いまたはFC2ポイント(銀行振込等)を購入する必要があります。

FC2ID登録 FC2ポイント購入方法はこちらをご覧ください

想い出の選手たち~森岡良介~

道化師の空元気。
彼を知らない人には、そう見えたかもしれない。
ただたとえそうでも、考えてみてほしい。
それなりのキャリアのある人が、自分の成績が振るわない中、周りを鼓舞するために、声を上げるのがどれほど難しいことか。
悔しさや情けなさを心の中に押し込んで、背中を支えることは、誰でもが出来るものではない。

他人のために怒り、チームを追われた人だ。
先輩の引退に、誰よりも泣き、頭を小突かれていた人だ。
感受性の強い彼を無神経だという人はいないだろう。

だから彼の声は届いたのだ。
勝利へ向かうチームの中で、選手として結果を出すことは出来なかった。
その歯がゆさを、バッターボックスからベンチへ下がる間に心の中へ仕舞い込み、彼はチームを最後まで声で支え続けた。

そして栄光に手が届いたとき、彼は主力メンバーの前の檀上にいた。
活躍出来ない試合は楽しくなかっただろう。
時には心無いヤジに哀しさを感じたことがあったかもしれない。
結果が出せない自分に怒りを向けたこともあったはずだ。
ただそんなことはすべて隠して、全員が喜べるよう、彼は道化を演じた。

道化師は主役になれない。
ただ主役もまた、道化師になれないのだ。
背中を押せるだけの威力を持つ「道化師の空元気」。
忘れない。
そんな選手が優勝した年にいたことを。
一緒に喜べたことを。

下の3つバナーはランキングサイトです。
「読んだよ」の合図に3つのクリック、忙しければひとつしてからのお帰りをお願いします

 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村←この文字をクリック


blogram投票ボタン



人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

想い出の選手たち~増渕竜義~

“自分のためより誰かのために”
どこにでも、そういう人はいる。
そしてたいてい、そんな人は損をする場合が多い。
日本有数のリリーフ投手を受けた捕手は彼らの特徴を「優しさ」といった。
勝負の世界で“優しさ”が武器になることは意外だ。
一般に言われているものとは中身が違うのだろう。
先発が試合を作ることを目指すのであれば、リリーフはチームの想いを背負うものだ。
その役割の違いに関係があるのかもしれない。
プロ野球の投手で言えば、調整期間の与えられる先発に較べ、毎試合ブルペンで肩を作り、登板過多となるリリーフは損な役回りだ。
ただそこで輝きを見せることは、損と引き換えにするだけの魅力があるのだろう。
“自分のためより誰かのために”
彼にはそれが自分の想いを重ねられる最高のポジションだったのかもしれない。

母のため、弟のため、そういう思いを持ち、マウンドに立った投手がいた。
そんな「優しさ」をもっていただけに、リリーフは自分の個性を発揮できるポジションだったのかもしれない。
2010年、その剛球で、リリーフというポジションでチームを救っていった。
ただ人には運がある。
類まれなる才能は、チーム事情もあって、その投手の適正ではなく、投手の花形である先発の道へ向かわせた。
もともと器用な部分があったのだろう。
独特のシュート回転をする力のあるストレートと落ちる球、それだけで打者を牛耳っていたその投手は、先発に転向するため多くの球種を覚え、それにあったフォームを身につけた。
11年優勝争いに加わったチームのその年の初白星は彼の先発試合だった。
そして主力投手として、彼は一年を先発として投げ切った。
力を存分に発揮したようには見えなかったが、なぜか連敗を止める、相手エースとの投げ合いに勝つ。
“自分のためより誰かのために”
先発に向いているとは言えなくても、チームの危機にマウンドで勝利を奪う姿は彼らしかった。
しかしチームは優勝を逃した
それだけでなく先発転向と引き換えに、威力のあるストレートはだんだんと消えていった。
この2年が彼のプロ野球人生にとって、頂点といえるものとなった。

今年のシーズンが終わり、彼は入団時と違うユニフォームを脱いだ。
“誰かのために”投げた投手は、「自信がなくなった」と自分の意思でグラウンドを去ることを選んだ。
奇しくも同じ年、元の自分が袖を通したチームのユニフォームを着た選手たちが、神宮で喜びを爆発させた。
仲間の歓喜を彼はどう思っただろうと考える必要はないのだろう。
きっと自分のことのように嬉しかったはずなのだから。

彼が輝いていた時のストレートは戻らなかった。
ただそのストレートの軌道は記憶に残る。
“自信”は自分のためのもの、“記憶”は他人と共有できるもの。
流星のように短い光だったかもしれないが、“誰かのために”投げた投手のことを忘れずにいたい。
彼はそういう想いを大切にしてくれる人だと思うから。
きっと忘れない“打者のプライドを挫く”スリークォーターからぶん投げるようなストレートとピンチを抑え、優しさとは裏腹に拳を握りしめ雄叫びを上げながらベンチへ還るその姿を。


下の3つバナーはランキングサイトです。
「読んだよ」の合図に3つのクリック、忙しければひとつしてからのお帰りをお願いします

 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村←この文字をクリック


blogram投票ボタン



人気ブログランキングへ

想い出の選手たち~押本健彦~

彼にとってスコアボードは意味のないものだったかもしれない。
どんなスコアであろうと、ブルペンにその姿はあった。
そしてどんな得点差であろうとマウンドへ上がった。
勝っているときだけならまだしも、大差で負けている試合に投げることもあった。
本来は勝ちパターンの投手であるはずが、そのタフさをベンチは頼り、彼もまた試合展開に左右されることなく誠実に投げた。
しかし彼にも限界はある。
9年で402試合の登板で傷ついた体は、13年26試合に終わりそして今年は6試合。
プロ入り初めて勝敗、ホールド、セーブすべてが0になったとき、彼のプロ人生は終わった。

実働11年、押本の投球回数が登板試合を下回ったのは2012年の一度だけ。
それを見てもイニング限定の投手でなかったことがわかる。
ファイターズのときの便利屋扱いとは違い、スワローズでは完全な勝ちパターンの投手であった。
しかしベンチの頼みに押本はどんなときもマウンドへ上がった。
本来のセットアッパーの位置はもちろんのこと、点差のついた試合、勝っているならまだしも負けている“敗戦処理的”な扱いでも押本の姿はマウンドにあった。
“困ったときの押本”
その姿に手を抜いたところは見えなかった。
自己評価が低かったのかもしれない。
文句も言わず不平を見せず、押本はスコアなど気にしていないかのように投げていた。

その登板数が移籍当時ほぼストレート一本で打者を牛耳った姿を失わせた。
“臆病”な投手だったのかもしれない。
打者へぶつけてはいけない気持ちが強いのかインコースへ投げるのが苦手な投手だった。
決め球は打者から一番遠いアウトコース低め。
しかしただ単に憶病だったのではない。
自らを知る押本はストレートだけではなく、スライダー、フォークをアウトコースへ丹念に集めていた。
試合であれだけ投げられるのだ、どれだけの努力を積んできたことか。
そこへ投げることがプロで生きていく道なのだという執念を感じさせる球だった。

押本が在籍した7年間、スワローズはCSへ3度出場した。
とくに優勝争いをした11年の61奪三振はスワローズでのキャリアハイ。
この年の躍進は打者なら畠山、投手であれば館山、林昌勇の名前が挙がる。
しかし押本失くしてチームが躍進することはなかったはずだ。

そんな押本の最後の登板はトライアウトの舞台だった。
どんな展開でもどんな試合でも投げた押本らしい引退の場だったといえるかもしれない。
ただそれが似合いの場所だったとは言いたくはない。
出来ればもう一度、あのストレートを神宮のマウンドで観たかった。
たとえそれが全盛のときではなくても、追い求めたであろう糸を引くように決まるアウトコースへの球道を。


下の3つバナーはランキングサイトです。
「読んだよ」の合図に3つのクリック、忙しければひとつしてからのお帰りをお願いします

 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村←この文字をクリック


blogram投票ボタン



人気ブログランキングへ


想い出の選手たち~小川淳司監督~

“悔しい”という言葉を、小川監督は退任会見で何度も口にしたという。
勝負の世界に生きる人は常に後悔と戦っている。
結果が悪ければ非難を受ける。
またたとえ良くても、もっとできることがあったのではないかと悔いる。
毎日が後悔の連続だ。

選手であれば自分の結果だけを考えればいい。
ただ日本のプロスポーツの頂点ともいっていい、またその中の12人しかいない監督と呼ばれる人にとって、その後悔がどれだけ重かったことか。
とくに小川監督には、自らの欲というのを感じさせないため、その“悔しい”という言葉が胸に刺さる。

もちろん自分自身“勝ちたい”という思いはあったはずだ。
しかし選手を“勝たせてやりたい”、ファンには“勝利を見せたい”という気持ちの方が上回っているように感じさせた。
勝てば選手に感謝を、負ければ勝たせてやれなかったという後悔だけを抱えているように見えた。
それがときに“甘い”と映ることもあった。
選手を駒として使うことができないためなのか、非情になりきれていない。
ただそれが小川監督の不思議な魅力となって選手、ファンを惹きつけていたのだろう。

素質にほれ込み、まだ未熟だとわかっていながら起用し続けた選手がいた。
未熟なのだからミスを犯す、選手はグラウンドで辛い思いをする。
そこで小川監督は必ず「使った自分が悪い」と壁になった。
苦しみを共有する監督だった。

“勝利を目指す”意味ではもの足りない監督だったかもしれない。
しかしその弱さを隠すことなく、自らを責め続けながら、誰のせいにするわけでもなく戦ってきた人だ。
選手、コーチを信じ期待し我慢を重ね、ミスはかぶる覚悟を見せ、逆に自分自身は孤独に結果を受け止めた。

近い将来、自分と一緒に戦った選手たちがきっと良い結果を残す日が来る、小川監督はそう信じているはずだ。
その日が来た時には、決して自分の手柄などにせず、たくさんの後悔など忘れて笑顔を見せるのだろう。
それを夢見て、悔しさにまみれたユニフォームを脱ぎ、信じる想いだけを置いてグラウンドを去る。
きっと誰よりも先に「ありがとう」と感謝を告げて。

下の3つバナーはランキングサイトです。
「読んだよ」の合図に3つのクリック、忙しければひとつしてからのお帰りをお願いします

 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村←この文字をクリック


blogram投票ボタン



人気ブログランキングへ

想い出の選手たち~藤本敦士~




彼は諦めなかった。
だから辞めることができた。
自分で辞めることができるのは、諦めなかったものだけの特権だ。
何度も諦めようと思ったことだろう。
しかし最後までしがみついた。
ポジションでもプレースタイルでもない。
彼が限界までしがみついたのは、“野球”だった。

椎間板ヘルニアを患い東都の名門亜細亜大学を中退。
ここで藤本が野球を諦めたとしても、おかしくはなかった。
しかし専門学校というプロ野球選手としては珍しい経歴から社会人野球に進み、タイガースへ入団。
優勝に貢献し、日本代表のユニフォームを着るほどまでになった。
決して器用な選手ではなかった。
小柄な見掛けだが小技が利くタイプの選手ではない。
ただ必死にプレーする何かが、ファンを惹きつけたのだろう。
タイガースからスワローズへ移籍した後も、旧所属チームのファンが応援し続ける魅力を藤本は持っていた。

藤本がスワローズで期待されたのは、ショートのポジションだった。
宮本以降定着出来なかったショート、守れる遊撃手、補強には消極的なスワローズが珍しく積極的に獲得した選手だった。
ただその役割を藤本は果たせなかった。
またも腰である。
藤本を野球から離そうとした病が、再発した。

しかしここでも藤本は野球にしがみついた。
守りが売りの選手、こだわりがあったであろうショートが出来なくなっても、藤本はプレーを続けた。
ファームで若手に交じりプレーをした。
プロでは未経験のファーストを守った。
全盛期でも8番打者であり、打撃が売りの選手ではなかったが、代打としての役割を必死に演じた。
CSでの代打同点タイムリー、ノーヒットノーランを阻んだヒット、マツダでの本塁打。
数は少なかったかもしれないが、チームを救う一打を放って見せた。
ただただプロ野球選手であるために、形はどうあれチームへ貢献する選手であることにこだわった選手が見せた必死のプレーが、スワローズの選手たちには届いていたのだろう。
ただ生え抜きではない藤本に引退試合は用意されなかった。
二流の中の一流を目指し、チームの顔まで上り詰めた宮本と同じ年の引退。
一大イベントを共同で行うことは出来ない事情があった。

しかし藤本にとっての神宮最終戦、ヒーローインタビューのお立ち台にその姿はあった。
勝たなければ用意されない舞台。
スワローズの選手たちのプレゼントは、チームへの貢献にこだわった藤本に贈る勝利だった。
脇役らしく、マウンドではなくベンチ前で行われた胴上げ。
ただそれもファンに愛された藤本にとっては、スタンドの近くがふさわしかったのかもしれない。
藤本は、神宮で甲子園で大歓声を受け、1000試合出場の勲章を胸に引退した。

諦めなかったものだけが見られる限界。
限界を見たものだけが辞めるという選択をできる。
痛みに耐え、しがみつき、泥臭くプレーし続けた藤本は、宮本がいつしか通り過ぎてしまった二流の中の一流の選手だったのかもしれない。


宮本引退でスワローズが失うもの

下の3つバナーはランキングサイトです。
「読んだよ」の合図に3つのクリック、忙しければひとつしてからのお帰りをお願いします

 ↓   ↓   ↓

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村←この文字をクリック


blogram投票ボタン


人気ブログランキングへ

Template Designed by DW99