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~フリーコラム~走る!守る!声を出す!のトリプルリングが見せるチームへの献身

逃げ切るために、最終回守りにつく。
得点を是が非でも欲しい場面、塁上に送られる。
どんなチームでもレギュラーが大切なのは当然だが、長いペナントレース、それだけでは戦えない。
バイプレーヤー。
決まったポジションはない、打席に立つ機会は少ないが、塁上に立つことは多い。
スワローズにもそんな選手がいる。
ユーティリティーに守れる守備力、打球判断も含めた走塁技術を持ち、なおかつベンチを助ける “士気を上げる声”が出る、三拍子揃った選手。
トリプルスリーの山田哲人ほど華やかな貢献ではないが、チームへの献身を見せているのが背番号60三輪正義だ。

内野手として入団した三輪だが、本職を守ることは少ない。
主に外野、それも守備固めとして守りにつく。
ここまで233試合、イニングは少ないものの、三輪の外野手としての失策は1。
決して名手というわけではない。
とくには不格好な姿で、フライを捕る姿も見られる。
ただミスはしない。
そんな三輪を多用したのは、「ああいう選手をプロというのだ」といった小川前監督だった。

代行から昇格した小川監督の1年目の11年、三輪の出場試合は前年の10試合から54試合と増加。
しかし打席数は、前年と同じ16であったことから、その起用法は代走、守備固めに偏っていたのがわかる。
その翌年、三輪には守備固め、代走に加え、”ピンチバンター“という役割がプラスされた。
出場試合は65試合と増え、打席は39と増え、犠打は8を記録。
相手チームが完全にバントシフトの中、完璧に決めて見せる場面が数多く見られた。

小川前監督が、「プロ」と称したのは、三輪の準備をする姿勢なのだろう。
試合中ベンチが映る、スワローズが守備に着いている場面、三輪の位置はコーチ陣が固まるホームベース寄りの前列。
ここから守備コーチは、シフトの指示をする。
ピンチのときはもちろん、データに表される打球傾向による守備位置の指示もここから出る。
それが聞こえる場所、見やすい場所に三輪の姿は必ずある。
これは守備固めで出場する際の準備なのだろう。
若手の多いスワローズの中で、イニング間の野手とのキャッチボールの役割を譲らないのも、三輪なりの考えが見えてくる。

代わってスワローズが攻撃に移ると、三輪は一塁ベースに最も近い場所へ移動する。
投手の牽制、癖が最も見える場所。
ここで三輪は立ったまま試合の戦況を見守る。
またこの辺りに固まるのは、バレンティン、畠山、現役時代は宮本もいた。
皆、読みで打つ打者であり、打席が終わった後、投手の傾向を話し合うこともあるだろう。
滅多に打席へ立つことはない三輪だが、少ないチャンスを逃さないための、それも準備に思えてくる。

「代打は難しい」。
評論家は口を揃えて言う。
スタメンで起用される選手と違い、打席に立つことから離れると、”打撃感“がなくなってしまうからだ。
三輪のような選手ならなおさらだろう。
代走、守備固めで起用されることが多いため、打席は当然少なくなる。
しかし昨年、三輪は10試合ぶりの打席でヒットを放っている。
こんなことは珍しくはない。
プロ通算60安打ながら、サヨナラヒットが2本。
偶然ヒットを打つ選手の確率とは思えない。
これもまた準備から来るものなのだろう。

そして終盤、接戦の場面での三輪の姿は、監督やコーチの背後にある。
バレンティンや畠山が出塁すれば、代走で起用されることを見越して、ベンチ裏で準備をしつつも、試合展開を見るために、小さい体を伸ばしながらグラウンドに視線を送っている。

小川前監督はそんな三輪の準備を感じつつ、同じ俊足の比屋根がベンチにいる場合、1塁走者の代走に起用することは少なかった。
三輪に求められているのは、ホームへ還ってくる足。
2塁もしくは3塁への代走の場合、小川監督の選択は三輪だった。
1本のシングルヒットで、2塁から確実に還ってくる。
1本の内野ゴロで、好スタートを切り3塁から得点を奪う。
小川前監督は、三輪の日頃の準備から来る、打球判断を信じていたのだろう。
俊足でありながら、盗塁が6なのは、スタートが下手なのではなく、求められているものが違ったからだ。
盗塁というのは、代走にとって華のあるプレー。
それを捨てても、チームへの献身を見せる、ここにも三輪を“プロ”と評する小川前監督の思いが込められているのだろう。
通算安打が60本でありながら、得点はそれを上回る71というのは、あまり紹介されないが、足で生きている三輪の勲章ともいえる数字だ。

しかし三輪のような選手が機能するには、チームがある程度の成績を収めているときに限る。
接戦にならなければ、代走は単にレギュラーを休ませるだけの役割に過ぎず、試合終盤の守りも同様だ。
13年まで順調に出場試合数を増やしてきた三輪だが、14年チームが最下位に沈むと出場試合数は32、10年以来に50試合を割り多くの日々をファームで送った。
若手育成の年と小川前監督が割り切ったこともあるが、投手陣が崩壊状態にあり、三輪の生かしどころがなかったということもあったのだろう。

それを証明するように、15年スワローズがリーグ制覇を果たすと、三輪の出場試合数は自己最多の87。
チームが上位争いすれば、それだけ際どい試合が多くなる。
指揮官が真中監督になっても変わらず、三輪は存在感を示した。
102打席86打数20安打13得点打点7.233犠打6。
ヒット、打点はキャリアハイ。
オンドルセクの激昂という、5位に沈んだチームにとってありがたくない出来事が目立った試合、ムードからすると敗色濃厚だったところをサヨナラ打で明るく締めたのは三輪だった。
ムードメーカーがヒットという結果で、チームを鼓舞した瞬間だった。

しかしチーム状態が悪くなれば、やはり三輪を生かすことは出来ない。
14年と同様投壊現象に陥った昨年スワローズは5位に沈み、三輪の出場も51試合と減ってしまった。
三輪のチームへの献身が評価されるには、チームが勝たなければならないのだ。

3/31、プロ野球は開幕する。
キャンプがファーム調整なのは、毎年のこと。
しかしオープン戦も終盤になると、三輪の姿は一軍のグラウンドにあった。
スワローズの評価は、例年通り良くはないが、久しぶりに先発6本、抑えに日本代表の秋吉、打線は川端こそ欠いたスタートになりそうだが、山田、バレンティンを中心とした破壊力は健在、言われているほど悪いようには思えない。
そんな順調なチーム状態であれば、開幕一軍にユーティリティ三輪の名前があるはず。
準備に裏付けられた走塁と、泥臭く不格好かもしれないが根拠のある守り、予想もしない場面での大仕事をこなす打撃。
シーズンが進んでいく中で、チームが勝利を重ねていけば、三輪の出場試合は比例し増えていく。
グラウンドで「五月蝿い」とまで言われる三輪の声が響いていれば、チームは好調ということ。
試合の厳しい場面ほど、このトリプルリングは輝きを見せる。

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~フリーコラム~「ただ勝利のために」次は燕の主砲としてバレンティンは立つ

7試合で打率.615、4本塁打、12打点。
これがバレンティンのWBCで残した数字だ。
準決勝で敗れたが、もし決勝までオランダ代表が残っていたら、どこまで数字を伸ばしていたかわからない。
またもともと、喜怒哀楽の表現が激しく、スワローズでも逆転、勝ち越しの場面で、誰よりも先にベンチを出て腕を高く上げるバレンティン
自分がかかわっていなくても、勝利に喜ぶ姿は、それだけチームに溶け込んでいる証拠なのだろう。
今回はそれ以上に、喜びを表し、ときにはエキサイトする場面が見られ、異常なほどの集中力を感じさせたが、それは母国の代表というだけでなく、メジャーリーガーを押しのけて、4番に座った”日本を代表する選手”としてのプライドも含まれていたように見えた。
ただその反動は当然来る。
全力プレーに研ぎ澄まされた集中力、すべての試合を終えたことで、今になり疲れが出ているかもしれない。
しかしバレンティンにそれほど休息の期間はない。
31日にペナントレースは開幕。
今度はスワローズの主砲としての仕事が待っている。

前回のWBCの年は、足を痛め開幕に出遅れるものの、130試合で60本塁打という日本記録を樹立。
今回は、それ以上の成績を残しての再来日となるだけに、期待が大きくなるのは当然だ。
しかしそれとは逆に、”燃え尽き症候群”になってしまうかもしれないという心配をする声も上がっている。

大会の規模は違うが、同じ短期決戦に日本シリーズがある。
終わったときに異常な疲れが残ると、出場選手、並びに首脳陣は口をそろえる。
プレーだけではなく、一つのミスが命取りになる短期決戦では、体だけでなく心も疲弊するのだという。
バレンティンは、母国の代表として、緊張感の中で戦ってきた。
試合数は7と少ないが、まだ完全なコンディションでない中、あれだけ高い数字を残したのは、張り詰めた心が生みだしたともいえる。
“燃え尽き症候群”そうなっても不思議はない。
しかしたとえ、そんな姿が、開幕直後に見られたとしても、これからペナントレースを戦う相手チームにとって、バレンティンは脅威の存在となることは変わらない。
もちろん本塁打の記録保持者、これまでも恐怖感はあったはずだ。
ただ昨年は、脚の故障が癒えたとはいえ、まだ気にするそぶりを見せ、31本塁打は放ったが、脆さも見せていた。
データを洗えば、攻めどころはあったはずだが、今回のWBCのバレンティンを見れば、それが今季は通じるのか、そんな声が裏方のスコアラー、選手、首脳陣から聞こえてきそうだ。

プロ野球は毎年多少の選手の入れ替えはあるが、まったく知らない同士が当たるわけではない。
それだけに、勝負を左右する中で、イメージというものは大きく作用する。
敵にイメージや恐怖感を持たせるのは、それだけで勝負事は有利に運ぶ、。
今回バレンティンは、そのモチベーションの高さと同時に技術とそれを裏付ける数字を残した。
本塁打だけではない。
状況により、本人が “ミヤモトバッティング”と名付けたコンパクトな打撃も見せていた。
また昨年までは四球で歩かせればということもあったが、今季は足に不安がないのが走塁を見てもわかる。
攻めどころかない選手になっているのだ。

来日してすぐにOP戦へ参加することは、体調面も含めておそらくないだろう。
あれだけの試合をやった後だ、ぶっつけで開幕に出場してもいいぐらいだ。
そんな形でシーズンへ入るバレンティンが、本当に不安視される“燃え尽き症候群”になることはあり得ない話ではない。
しかしペナントレースは長いのだ。
一年中、そんな燃えない心で戦っていくとは思えず、いつ爆発するかわからない状態で相手は戦わなければならない。
それも60本を打った年と同じ、いやそれ以上のコンディションで打席へ立つのである。
自信をもってマウンドに立ち、バレンティンと真っ向勝負を挑めると言い切れる投手がどれだけいるだろうか。
もうその時点で、勝負はバレンティンが有利な状態になる。

バレンティンという選手は、メディアに載る場合、「気分屋」「集中していなければ脆い」と言われることが多い選手だ。
個人プレーに走り、チームの勝利に関係なく一発狙いをするという声も聞かれる。
しかしプレーを追いかけていると、決してそんな選手でないことがわかる。
ランナーがいて難しいと思えば、進塁打を打とうとする。
盗塁を仕掛けることは少ないが、リードオフでバッテリーを揺さぶっている姿も良く見られる。
接戦であれば、四球でも一塁へ喜んで歩く姿を見せたこともある。
本来、今回のWBCで見せたように、「勝つ」ことへの執念を強く持っている選手だ。
だからこそ、バレンティンがWBCで見せたような姿ではなく、メディアで報道されるように散漫なプレーをするようなら、それは他の理由。
スワローズが最初からペナントレースを脱落する、そんな状況になったときだろう。
バレンティンのプレーする姿勢は、チームの雰囲気をそのまま表すものなのだ。

60本を打ったシーズンは本塁打記録だけではなく、あわや三冠王というタイトルもかかった年だった。
ただもう記録へのこだわりは小さいはずだ。
もちろん60に近づけば意識はするだろうが、チーム状態が良ければ本塁打より勝利を優先する姿を見せてくれる、WBCでのプレーはそれを証明するものといってもいいだろう。
またバレンティンは、試合後「メジャー」という言葉を口にしている。
メジャー再挑戦が最後のチャンスとなるのは年齢的にも明らかだ。
今季で切れるスワローズとの契約も併せれば、シーズントータルで、バレンティンのモチベーションは上がることはあっても下がることはない。
体調面で、開幕直後から爆発はないかもしれないが、やがて日本代表で調子を上げていった山田との2枚看板でスワローズ打線を引っ張てくれるだろう。
国籍など関係ない。
日本を代表するスラッガーとしてのプライドを持って、バレンティンはグラウンドに立ち、猛打をふるい、時に愛嬌のあるニホンゴでファンに応えてくれるはずだ。
「アシタ、ガンバリマス」と。

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~フリーコラム~体調、調整不足だけに思えないWBCでの山田哲人の不振

小久保監督が、声を詰まらせながら「死闘」といった激しいゲームは、日本代表がオランダ代表を8-6で退けた。
こういう試合は、勝利がすべてであり、個人成績は関係ない。
ただそれでも、あまりに自分の成績が上がらなければ、心底から喜べないのもチームスポーツでありながら、個人競技の色合いも濃いという野球選手というものだろう。
スワローズから、2年連続トリプルスリーという冠をかぶって出場している、山田哲人が今まさにそのような状態だ。

もちろん調子が春先でまだ上がっていないこともある。
しかしそれ以上に、スワローズでの役割と日本代表の位置の違いに違和感があり、そこに原因があるように思える。

例えば一次リーグ活躍した、このチームの中心である筒香、そして今日3試合連続本塁打を記録した中田、この2人はそれぞれの所属チームでの打順とほぼ変わりがない役割を務め、もちろん守りにもついている。
代表選手という責任の重さはあるかもしれないが、その役割は心技体に染み付いたものだ。
一方山田はどうかといえば、まったく違う。
スワローズの中心となった山田は、昨年から完全なる中軸打者となり、打順のメインは3番、時に4番を打っている。
しかし一次リーグの打順は、最終戦に3番へ入ったが初戦、2戦目は1番打者。
それも守りにつかないDHであり、今日は7番。
まったく慣れないことをやっているのだ。

監督や打撃コーチからは、「普段通りにやってくれればいい」と言われているかもしれないが、そんな簡単なものではないのだろう。
まずリズムが違う。
初回に回るのは、3番も終わりだが、試合へ入るのが当然だが1番の方が早くなる。
またもう一つ、理由があるようにも感じる。
それは以前にも書いた野球観だ。

プロ野球選手は例外なく、少年の時からプレイをしている。
そこから身に着いた、それぞれの打順へのイメージ、例えば1番は出塁がメインで2番は小技と繋ぎ…といったような野球観を持つのは当然のこと。
慣れを失った選手にとって、その野球観がそれぞれの打順の意味を、より意識させることなるだろう。

山田は1番の経験を豊富に持つが、その位置に着いた頃は、打順の意味よりも自分の位置を確保することに必死だった時期。
チームのことを考える立ち位置ではなかった。
それが徐々にランクを上げ、クリーンアップへ入っていったわけだ。
そうなると、さすがにチームのことも意識しなければならなくなる。
チームの作りによっても違うが、1番とクリーンアップでは完全に役割は違う。
一次リーグで初戦、2戦目と1番へ入った山田だが、代表という責任の重さもあり、より深く打順の意味を考えたのではないだろうか。
ランナーがいれば、甘い球を積極的に打ってもいいクリーンアップと、大会のルールで球数制限まであるWBCでの1番では、選球もその役割となる。
それに加え、DHという守りにつかないで打席だけという特殊なポジションに着いたことで、すべてのリズムがくるってしまったように思える。

しかしだからと言って、山田にこの大会出場が悪い面ばかりになるかといえば、そうではないだろう。
セカンドでの神がかり的な守りを見せる菊池は、大きな刺激剤
年も近い、筒香や中田の責任を受け止める姿勢は、いい見本となっているはずだ。
またそれぞれの打順に入ることで、その難しさを感じることも、山田にとってはいい経験と言える。

山田というのはデビュー時から、「モッテいる」と言われることの多い選手。
この大会は数字が示す通り、不振であることは間違いない。
ただスワローズでは推しも押されもせぬスターとなり、プロ野球界の記録も塗り替え、目標を失いかけてもおかしくはない中、日本代表に選出され、WBCに出場していることは、この先の山田のさらなる進化に繋がるように感じる。
天狗になっているとは思わないが、成績上は頂点に立つような記録を残した今だからこそ、「まだまだだ」と感じることが、山田にとってはプラスとなる。
またポジションそれぞれの役割の意味を考えることも、山田にとっては必要なことだったと思われる。
そしてそれを得たことで、山田はこの大会を終え、チームへ戻り開幕を迎えたとき、WBCからのプレゼントを開き、スワローズの試合で披露してくれるはずだ。
なにしろ山田は「モッテいる選手」なのだから

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~フリーコラム~成功と失敗を経験し”真のチームリーダー”に・・・2017年川端の挑戦

“野球観”というものがある。
これは選手に限らず、ファンも持っているものだ。
ファンであれば、どのチームが好きかから始まり、いつから応援しているか?誰が監督の時代だったのか?強かったのか?弱かったのか?それは人それぞれに違う。
これも“野球観”と言っていいものだろう。
ただファンがどういう形で応援しても、それは個人の自由であり、チームの勝敗に影響が出ることはない。
しかし監督、コーチ、選手の考えがズレていれば、それはチームにとって大問題となる。
まず勝利に繋がりにくくなる。
野球は失点をしなければ負けることはないため、投手の個人成績はチームの勝利に直結することはあるが、毎日セリーグであれば出ている8つのポジションを埋める野手は、同じ目標を持ち、その中で役割を果たさなければならない。
秋季キャンプは、技術の向上がメインだが、春季キャンプはそれとともに、今季チームがどう戦うかを監督、コーチが選手に伝えることも大切な要素となる。
ただそこで邪魔になる一つの要素が、野球観だ。

プロ野球選手のほぼ全員が、小学校時代から野球を始めている。
それも今の時代は、昔のように広場があり、野球を自由に楽しめる環境がないため、リトルリーグなどで硬式球を使いプレーを始める。
その中でも秀でた才能を持つ選手たちが、シニア、高校野球、そこでプロ入りできなかった者は、大学、社会人を経由してプロへ入っていく。
かなり前になるが、CMで「子供のころからエースで4番」という歌が流れていたが、そういう選手は、意外に少ないという。
ただそれでもエリートに違いない。
プロ入りする選手は、投手ならエース、野手ならクリーンアップを打っていた選手がほとんどだ。
ただその中でも選りすぐられた選手がいるプロの世界で、一軍に居場所を作るのは容易ではない。
グラウンドに立つためには、自分の役割を変えていかなければならない。
しかし大谷のようなケースは稀であって、皆がエースや4番になれるわけではない。
そこでプレースタイルを変えるわけだが、どのポジションを目指すにしても、選手が参考とするのは、自分が通ってきた道で見てきた野球の中にあったイメージだ。
言い換えれば、これが野球観というものになる。
“三つ子の魂百まで”というが、この子供の頃にプレーをし、見てきたものが、選手の根幹にあり、強い影響力を持つが、これが厄介だ

とくにその中で厄介なのが、2番打者に対するイメージだ。
プロ野球でレギュラー野手となる選手のほとんどは、クリーンアップを打っていた打者。
ランナーを返す役割を担っていた選手たちだ。
そんな選手でも、プロ入りすれば、2番打者を目指す選手にならなければならないタイプがいる。
そこで脳裏に浮かぶのは、アマチュア時代自分の前を打っていた2番打者。
上位打線の中で唯一脇役を演じなければならない2番、高校野球を見ればほとんどのチームで、バントや繋ぎを求められる俊足の選手が入っている。
2番を打つとなった場合、その選手の姿を完全に消すのは難しいことだろう。
それが、現在のチームの監督が求める2番であれば問題はない。
しかし、打って繋いでほしいという意図がある場合は、この小さなズレが大きな影響を与える。

昨年、一昨年とセリーグでは2番打者が注目された。
スワローズ、カープというリーグ制覇のチームに、タイトルホルダーになった2番打者がいたからだ。
ただスワローズ川端、カープ菊池は、同じ打順を打ちながら役割を共有していない。
川端はあくまでも打っていく選手であり、菊池は打つ、送る、繋ぐすべての役割を演じた2番である。
これは菊池の能力の高さもあるが、緒方監督に遠慮がなかったことも影響している。
昨年こそ最多安打を打った菊池だが、それまでは高打率を残している選手ではなかった。
時折一発も出る、意外性の打者であり、安定感は昨年を除き川端のようなものはなかった。
しかしそれが功を奏した。
昨年の最多安打のタイトルを獲得した菊池だが、最多犠打の選手でもある。
そのバント機会は、初回に限らず、満遍なく中盤、終盤にもみられるものだった。

一方川端はどうか?
一昨年は首位打者に最多安打を獲得したが、攻撃型2番と称されたように、バントはほぼない打者。
それが山田、畠山といった3,4番を機能させることに繋がったのことが、優勝への大きな貢献となったが、菊池と選手の成り立ちも違えば、最初から2番に固定されていたわけでもなかった。
開幕こそ2番ではあったが、その後3番へ入ることも多く、完全に固定されたのはオールスター明けである。
また開幕当初の1番は、山田であったことも、その違いの中にあっただろう。
「2番という意識はない」
と川端は当時言っていたが、その通りの気持ちで打席へ入っていたのだと思われる。
実際、繋ぐというより、打つ意識の方が目立つ打席が多かった。
さらに追い風となったのは、チームの勢いだ。
優勝を目指す中での集中力が、邪念をなくした。
これが結果的に、真中監督が望んだ2番像と重なった。

しかし人間というのは欲深い。
悪いというのではない。
それが一流の条件といってもいい。
川端は言うまでもなく、一流選手の部類へ入る。
当然考えは「より良い2番打者」に目が向く。
昨年川端は開幕から2番を任されていたが、その受け取り方が違ったのだろう。
一昨年の開幕3番はミレッジ。
いい選手だったが、トリプルスリーを達成し、完全に主力として一本立ちした山田とは比べようもない。
身近で見ていただけに、よりその凄さを感じていただろう。
一昨年のように前にいた山田が、途中から自分の後ろに入ったわけではなく、成績を残して完全なる中軸打者として、後ろに入ったことで、川端の意識は「本来の2番打者」というものに向いてしまったように思える。
一昨年ファーストストライクを打ちに行き、.358、15二塁打、6本塁打した川端だが、昨年は.336、5二塁打、0本。
二塁打がすべていい当たりとは限らないが、それでも長打が減っているのは確実だ。
山田だけでなく、一昨年自分の後ろにいた畠山より、本塁打への期待が出来るバレンティンの存在も、”出塁“への意識
「打撃が小さくなっていた」という川端の言葉通り、繋ぐ意識がこういう結果を生んだのだと思われる。
タイプは違うが、川端は若いころからOBの宮本氏と松山で自主トレを行っていた。
宮本氏は典型的な2番打者で、1シーズンの犠打記録を持っている選手だったが、その上で2000本安打をしている。
川端が入団した2006年以降、宮本氏は引退する2014年までの間に3度3割到達。
宮本氏が犠打記録を作った2001年の打率は.270だが、過去というのは自分が目の前で見た印象によって塗り替えられるものだ。
「バントの技術は高く、打てる選手」というの川端が宮本氏に持つものだっただろう。
これが川端の”野球観“にプラスされていたのかもしれない。
真中監督は、2015年そのままの川端を期待し、その姿を見たことで考えは伝わっていると思っていた。
しかし川端は、2015年以上の2番打者になろうとした。
2番川端は、スワローズ打線が強力であることの象徴のような存在だっただけに、そのズレはチーム成績、個人成績どちらにも響いてしまった。
考えを共有するのは、難しいものだ。

「今年は長打を意識する」
と川端は昨年の反省をもとに、そう宣言した。
野球観というイメージの世界を変えられるのは、失敗を冷静に振り返る時間だけだ。
失敗することで、“野球観”に思考が加わり、“野球考”に変わる。

成功と失敗、両方を経験した川端。
チームのために動いた結果が、悪い方へ転がっただけで、本当の中心選手としてぶつかった壁のようなものだ。
それを味わった今季の川端は、考えの加わった”野球観“によって、チーム主体の思いをより掘り下げていくだろう。
その姿勢で臨めば、たとえ成績が悪くなったとしても、それは変化であり同じ失敗ではない。
そうなれば、チームは監督が苦悩しなくても自然と変わる。
言葉ではなく、プレーや姿勢でアピールする選手の方が影響力はある。
他の選手の“野球観”を変えることに繋がっていく。
そんな見本となるリーダーがいるチームは、大きな落ち込みを見せない。
スワローズであれば、その存在となれるのは川端が筆頭であり、年齢的にも若いだけにチームを作る意味でも大いにプラスとなる。

誰から見てもチームリーダー、そうなってこそ本当の中心選手であり、川端にとって今季がその試金石であり、求められるものだ。
そしてそれが現実になれば、川端の”野球観“はさらに変化し、チーム強化に繋がるだけでなく、より選手として高見へ登っていくこととなるだろう。

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フリーコラム・しかしそれをきっと彼は超えてくれる~山田哲人遥かな高みへの挑戦~

プロ野球の世界には、「三年やって一人前」という言葉がある。
一年目はデータのない状態で、本人も必死に自分の場をつかむためにやることから、数字が残ることがある。
しかし二年、三年とシーズンを重ねるごとにデータは蓄積され、相手の攻めも変わってくる。
それにどう対応するかで、レギュラー、主軸選手というように、周りから認められていくのだ。

スワローズの山田哲人は、レギュラー獲得1年目に日本人選手右打者最多安打を達成、そして2年目にはトリプルスリー、史上初の本塁打王、盗塁王同時獲得、チームのリーグ制覇も重なり、文句なしのセリーグMVPを受賞した。
そして迎えた3年目、山田は快調に飛ばし、前人未到の2年連続トリプルスリーだけでなく、三冠王を狙える位置で夏場を迎えた。
しかしそこで7月30日東京ドーム、ジャイアンツ戦で田原誠から死球。
試合出場は続けたものの、8月9日のドラゴンズ戦1打席立っただけでベンチへ下がり、そのまま抹消となった。
8月末に復帰し、9月上旬には復調の兆しを見せるも、再び11日のタイガース戦で岩貞のストレートを背中に受け、試合には出続けたが成績を落とし、シーズン.302で終了。
打点はキャリアハイの102、本塁打はタイの38本塁打を打ったが、打率、盗塁は前年を切る数字。
それでも3割、30盗塁には到達したものの、チームの低迷もあって尻すぼみな印象となった。

もちろん個人成績を落としたとはいえ、高いレベルのもの、トリプルスリーを達成したのだから、文句を言われるようなものではない。
ただレギュラー1年目、2年目と数字を伸ばしていった山田の勢いが止まったのもまた事実である。
とくにデータがふんだんにあるはずのセリーグ相手に成績を落としたのが気になる。

セリーグ相手に14年は.313、15年.331だが、16年は.302、本塁打も33本から30と減った。
対戦別でみると、昨年打ち込こんだベイスターズ戦が.404→.234、カープ戦.423→.263と3割を切っている。
4割と言えば、散々やられたわけだから、当然研究にも余念がなかったはずだ。
そしてその通り、結果を出されてしまった。
シーズン終盤の死球は響いたのかもしれないが、ベイスターズ戦に関しては死球以降.266とトータルを上回っているのだから、あまり関係はないのだろう。
カープ戦も8月以降は、1割にも満たない数字であり、死球が関係したとは思えない。
両チームともオールスター明けから、山田を抑えていることから、データの洗い出しがうまく行ったということが想像できる。
逆に15年には.219と抑え込まれたジャイアンツ戦は、今季.321と数字を上げた。
ただこれも逆に打ったことが、来季に不気味さを残したともいえる。なぜなら、ジャイアンツ戦もオールスター明けから.148と山田が成績を落としているからだ。
オールスターブレイクに、シーズン前半のデータを洗いだすのは、期間があるのだから当然のこと。
今季3割を残したとはいえ、カープ、ベイスターズと同じように、ジャイアンツ戦も折り返しからの成績下降が見られたのは、不安材料と言えるだろう。

しかし山田は、2年連続トリプルスリーという、誰もが成し得なかった記録をまるで当然のように達成した選手。
また完全にすべてトップに立っているのであれば、慢心を起こす場合も考えられるが、打撃では筒香、守りで菊池、そして一番ライバルが上に見当たらなかった盗塁部門に、来季はパリーグで52個を決めた糸井がタイガースへ移籍してくる。
それぞれの部門にライバルがいるのは、苦しいかもしれないが、山田のここまでの成長を後押ししているとも言えるだろう。
いわゆる”もっている選手“なのだ。
きっと周りが思うような不安など、吹き飛ばしてくれることだろう。

「打って欲しい・・・でもまさかな・・・」
そんな言葉を、想像を超えるようなことをこともなげにやってしまう選手。
人はそういう選手をスーパースターと呼ぶ。
山田はもはやその域に達しようとしている。
出来れば来季は、強いチームの中心に彼の存在があってほしい。

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