明日16日からスワローズは神宮で交流戦に入る。 ダルビッシュ、和田がメジャーへ杉内がジャイアンツへ移籍、イーグルス田中が抹消中、涌井が不調で抑えに転向と一見セリーグ全チームに有利な感じはするが、これまでの交流戦すべてパリーグのチームが優勝していることを見れば、好投手の不在だけで浮上できるとは思えない。 ただ昨年の交流戦、神宮では6勝5敗1分と勝ち越したスワローズにとって最初の4試合のスタートを本拠地で始められるのも有利。 また日程的には5月いっぱい関東にいられることは、ここのところ当たりの止まっている打線にとって、打ち込みがしやすいこともありプラスとなるだろう。 問題は4勝7敗1分と負け越したパリーグ主催のカード。 とくにDHを誰にするかというのが考えなければならないところだ。
昨年から導入された統一球の影響でよほど投手が悪くない限り、大量点が入ることは少ない。 そうなれば守備面は非常に重要視されるもので、とくに外野手の守備力は影響力が強くなってくる。 昨年セリーグで唯一貯金をしたドラゴンズは、ナゴヤドームという広い球場をホームに持つ投手を中心とした守りのチーム。 広い球場での戦いに違和感がなかったことはもちろんのこと、内野はもちろん外野の守備力は高く、左から和田、大島、平田とレギュラーは強肩揃い。 他にも藤井、英智、野本と守備固めにも事欠かないチームだった。 それだけとは言わないが、交流戦を優位に戦えたのはこの外野の守備力が無関係ではなかったはずだ。 浅尾の抹消はあるがそれでもルーキー田島や山井がリリーフに回る模様で、谷繁、定位置に戻った荒木、井端の二遊間そして大島と守りに破たんのないセンターラインを中心に試合巧者ぶりを発揮するだろう
スワローズはどうか。 昨年はホワイトセルというわかりやすい適任者がいたが、今季はそういう選手が見当たらない。 通常なら外国人のケースだが、スワローズの両翼を守るバレンティン、ミレッジは守備力がチームの外野の中では高い部類に入る。 来日する外国人は守りに欠点を持つ選手が多いものの、バレンティンは集中力さえ切らさなければ強肩と合わせて標準以上、ミレッジにしても打撃より守備力が目立っているぐらいだ。 交流戦開幕は、センターに福地がとりあえず入りそうだが、上田の故障が癒えれば、守備範囲、肩は青木以上なのは間違いなく、6月に組まれているヤフードーム、札幌ドームという広い球場では威力を発揮する布陣が組める。 このメンバーをひとり外してDHにする意味はない。
こうなると、レギュラーの外野手から外れている飯原、雄平の2人が現状ではDHの候補となり、場合によっては上田が戻ったときは、福地がDHという場合もあるだろう。 しかしこの3人では、飯原が好調であればいいが、そうでなければあまりチームの攻撃力は上がらず守備力も平行線だ。
そこで私見ではあり、戻ってくるという条件付きだが、川端をDHで起用してみてはどうだろうか。 現在腰痛で抹消されている川端だが、椎間板ヘルニアの症状は見られず、意外と軽症だったようで、練習も早めに再開するという。 ただ腰を落とすのが辛いということだから守備は厳しいだろうし、無理をしてまた悪くしては何もならない。 しかし川端不在になった途端、打線が今ひとつ機能していない現状を見ると、攻撃には欠かせない選手だ。 また本人も「守備は苦手」というよりに、ショートとしての守備力はそれほど高くはない。
川端がDHに入れば、ショートは今季守備力を上げている森岡を起用できる。 開幕スタメンでも上田、川端しか左がいなかった打線に森岡が入れば、多少バランスは良くなる。 予告先発が交流戦でも採用されるということで、相手が左投手であれば、ファームから山田を上げ起用してもいい。 現在は荒木が上がっているが、サードで使っているように、ショートのランクとしては川端、森岡、山田の次という位置づけ。 山田がファームに行っているのは、実戦の中に置いておくという意味合いが強かったためと思われる。 腰ということでリーグ戦再開後も不安の残る川端のフォロー役として、森岡とともに山田という選択肢を作る。 それを試す機会として交流戦は絶好の場だろう。
川端の腰痛は故障があったためキャンプ調整に偏りがあり、急仕上げで開幕に臨んだ疲れが出たとも取れる。 もし疲れなら時間が解決してくれるはず。 ただ打線にいるといないではクリーンアップの一角である以上、戦力に大きな差がでるものの、守らなければならず、日程も3連戦が主なリーグ戦では無理をさせかねない。 しかしDH制がある交流戦なら別。 またもし守れるような状況になれば、宮本に半休を与える意味で川端をショートより負担の少ないサードに入れるという手もある。 リーグ戦に宮本が休養日を1日しか入れなかったのは、もちろん2000本安打がかかっていたというのもあるが、相川が骨折でいなかったこともあったと想像される。 その相川が戻ってきた以上、その心配は解消された。
DH採用の最初の試合は22日のマリーンズ戦。 川端が抹消されたのは5月10日ということで登録に問題はない。 交流戦前半はDH専門、神宮ではやや薄くなっている代打の切り札的存在で十分。 打つことに問題がなければという条件付きだが、今季の交流戦でのDHには川端を推したい。 これがスワローズの攻撃力、守備力をともに上げる理想形ではないかと結論付けたい。
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テーマ:東京ヤクルトスワローズ - ジャンル:スポーツ
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